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フェイルセーフ (fail safe)

pointこの用語のポイント

point「問題が起きたら、どうする?」な対応方針だよ

point「安全優先!可及的速やかに停止せよ!」な考え方だよ

point悪あがきしないで、さっさと止めるよ

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簡単に書くよ

フェイルセーフ (fail safe)とは

「もし問題が起きたら、どうしようね?」を考えるときの方針の1つで「安全優先!被害が拡大しないように気を付けながら、さっさと止めよう!」な考え方のこと
です。

image piyo

詳しく書くよ

突然ですが、ピヨ太君はデキるビジネスマンです。

フェイルセーフ

そんなピヨ太君ですが、風邪を引いてしまいました。

フェイルセーフ2

ふらふらです。
仕方がありません。
ピヨ太君は、上司のピヨ子さんに「調子が悪いです」と言いに行きました。

フェイルセーフ3

ピヨ太君の報告を受けたピヨ子さんは「そのままの状態で仕事を続けてもお客さまに迷惑がかかるわ。お客さまに報告したら帰って安静にしてなさい」と言いました。

フェイルセーフ4

ピヨ子さん、優しいっすね!

この話におけるピヨ子さんの考え方が「フェイルセーフ(fail safe)」です。

1.問題が発生した際に
2.安全を優先して
3.速やかに停止させる


考え方を指します。

例えば、高いガスコンロとかは、地震になると勝手に火が消えたりしますよね。
あの機能は、フェイルセーフの思想に基づいて設計されていると言えます。

他にも、いろいろありますが、判断基準は「安全」です。
「どっちにした方が安全か?」に基づいて考えるのがフェイルセーフです。

以上でフェイルセーフ自体の説明は終わりですが、フェイルセーフと比較されがちな用語に「フェイルソフト(fail soft)」と「フォールトトレランス(fault tolerance)」があります。

せっかくなので、比較しておきましょう。

繰り返しになりますが、フェイルセーフは「安全優先!被害が拡大しないように気を付けながら、さっさと止めるわよ!」です。
諦めよく、ただし被害が拡大しないように気を付けながら、止めようとします。

フェイルセーフ5

それに対して、フェイルソフトは「多少しょぼくなっても、止まるよりはマシだよね?」な考え方です。
無理が出ないように機能や性能を制限しますが、システム自体は止めません。
悪あがきをしながら、できるかぎり動かし続けようとします。

フェイルセーフ6

これがフェイルセーフとフェイルソフトの違いです。
止めようとするか、動かし続けようとするかの違いですね。

最後に、フォールトトレランスです。
こいつは、ちょっとばっかり厄介な用語です。

フェイルセーフ7

fault(フォールト)の意味は「障害」です。
tolerance(トレランス)を日本語にすると「耐久力」になります。

くっつけると「障害耐性」です。
意味は「ヤバいことに対して、どれだけ備えてあるのよ?」です。
「問題が起こってもお手上げにならないように、あれやこれやと備えておくぜ!」な心意気がこもっています。

これを言葉通りに捉えると、フェイルセーフやフェイルソフトはフォールトトレランスに含まれます。
フェイルセーフもフェイルソフトも「問題が起こったら、どうしようね?」な備えだからです。

フェイルセーフ8

ただし、世の中には、フォールトトレランスをフェイルセーフやフェイルソフトと同列に並べて理解している人もいます。

フェイルセーフ9

その場合は、問題が発生した際の方針として

・フェイルセーフ:止める
・フェイルソフト:動かし続ける(機能・性能制限あり)
・フォールトトレランス:動かし続ける(機能・性能制限なし)


と解釈していることが多いようです。

風邪を引いたピヨ太君を引き合いに出すと「そのまま仕事を続けてもお客さまに迷惑がかかるわ。お客さまに報告したら帰って安静にしてなさい」がフェイルセーフです。
安全に止めることを優先します。
ふらふらな状態で仕事を続けても、ミスが増えるだけですからね。

フェイルセーフ10

「今日は無理をしないで定時で帰りなさい。仕事は、できる分だけやってくれればいいわ」がフェイルソフトです。
仕事を続けることを優先させます。
その代わり「無理はしなくていいからね」と優しい言葉をかけています。

フェイルセーフ11

「別に帰ってもいいけど、誰かに引継ぎして業務に支障が出ないようにしてね」がフォールトトレランスです。
仕事を続けることを優先させます。
そして、妥協を許しません。
代わりを用意するなり何なりして、本来のパフォーマンスを発揮できる状態にせよ!です。

フェイルセーフ12

これが、フォールトトレランスをフェイルソフトやフェイルセーフと同列に並べている場合の解釈です。

つまり、フォールトトレランスという用語は

1.どれだけ障害に備えてあるか
2.障害耐性を高める仕組み
3.障害発生時に機能制限なしで動かし続けるための仕組み


など、微妙なニュアンスの異なる複数の解釈があるわけです。
どれを意図しているかは、前後の文脈から判断してください。

ここまでの説明が、よく分からない人は、取りあえず

用語「フォールトトレランス」は、人によって微妙に違う意味で使っている(場合がある)

だけ覚えておけば十分です。
それだけでも、混乱する機会は減らせると思います。

image piyo2

一言でまとめるよ

まぁ「フェイルセーフ」って単語が出てきたら「安全優先!被害が拡大しないように気を付けながら、さっさと止めよう!な考え方なんだな~」と、お考えください。

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