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「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典イメージぴよ画像「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典

フェイルソフト (fail soft)

pointこの用語のポイント

point「問題が起きたら、どうする?」な対応方針だよ

point「止まるよりは、しょぼい方がマシでしょ?」な考え方だよ

point機能や性能を制限して動かすよ

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簡単に書くよ

フェイルソフト (fail soft)とは

「もし問題が起きたら、どうしようね?」を考えるときの方針の1つで「多少しょぼくなっても、止まるよりはマシだよね?」な考え方のこと
です。

image piyo

詳しく書くよ

突然ですが、ピヨ太君はデキるビジネスマンです。

フェイルソフト

そんなピヨ太君ですが、風邪を引いてしまいました。

フェイルソフト2

そこでピヨ太君は、上司のピヨ子さんに「調子が悪いから帰ります」と言おうとしました……が、ピヨ子さんに先手を打たれてしまいました。
「あら?顔色が悪いわね。今日は無理をしないで定時で帰りなさい」と言われてしまったのです。

フェイルソフト3

結局ピヨ太君は、定時になるまでお仕事を続けることになりました。

この話におけるピヨ子さんの考え方が「フェイルソフト(fail soft)」です。

1.問題が発生した際に
2.無理をさせない代わりに
3.休ませないで仕事を続けさせる


考え方を指します。
鬼ですね。

ちなみに、ここまでの説明は「縮退運転フォールバック)」の、ほぼ丸写しです。
ただし、意味は微妙に違います。

フェイルソフトは「考え方」です。
それに対して、縮退運転(フォールバック)は「行為」です。

「多少しょぼくなっても、止まるよりはマシだよね?」な考えに基づいて、機能や性能を制限して動かし続ける

ことを指して

フェイルソフトの思想に従って、縮退運転(フォールバック)を行う

と言ったりします。

あと、ついでなので書いておくと、フェイルソフトと比較されがちな用語に「フェイルセーフ(fail safe)」と「フォールトトレランス(fault tolerance)」があります。

せっかくなので、こちらも比較しておきましょう。

繰り返しになりますが、フェイルソフトは「多少しょぼくなっても、止まるよりはマシだよね?」な考え方です。
悪あがきをしながら、できるかぎり動かし続けようとします。

フェイルソフト4

それに対して、フェイルセーフは「安全優先!被害が拡大しないように気を付けながら、さっさと止めるわよ!」です。
諦めよく、ただし被害が拡大しないように気を付けながら、止めようとします。

フェイルソフト5

これがフェイルソフトとフェイルセーフの違いです。
動かし続けようとするか、止めようとするかの違いですね。

最後に、フォールトトレランスです。
こいつは、ちょっとばっかり厄介な用語です。

フェイルソフト6

fault(フォールト)の意味は「障害」です。
tolerance(トレランス)を日本語にすると「耐久力」になります。

くっつけると「障害耐性」です。
意味は「ヤバいことに対して、どれだけ備えてあるのよ?」です。
「問題が起こってもお手上げにならないように、あれやこれやと備えておくぜ!」な心意気がこもっています。

これを言葉通りに捉えると、フェイルソフトやフェイルセーフはフォールトトレランスに含まれます。
フェイルソフトもフェイルセーフも「問題が起こったら、どうしようね?」な備えだからです。

フェイルソフト7

ただし、世の中には、フォールトトレランスをフェイルソフトやフェイルセーフと同列に並べて理解している人もいます。

フェイルソフト8

その場合は、問題が発生した際の方針として

・フェイルセーフ:止める
・フェイルソフト:動かし続ける(機能・性能制限あり)
・フォールトトレランス:動かし続ける(機能・性能制限なし)


と解釈していることが多いようです。

風邪を引いたピヨ太君を引き合いに出すと「そのまま仕事を続けてもお客さまに迷惑がかかるわ。お客さまに報告したら帰って安静にしてなさい」がフェイルセーフです。
安全に止めることを優先します。
ふらふらな状態で仕事を続けても、ミスが増えるだけですからね。

フェイルソフト9

「今日は無理をしないで定時で帰りなさい。仕事は、できる分だけやってくれればいいわ」がフェイルソフトです。
仕事を続けることを優先させます。
その代わり「無理はしなくていいからね」と優しい言葉をかけています。

フェイルソフト10

「別に帰ってもいいけど、誰かに引継ぎして業務に支障が出ないようにしてね」がフォールトトレランスです。
仕事を続けることを優先させます。
そして、妥協を許しません。
代わりを用意するなり何なりして、本来のパフォーマンスを発揮できる状態にせよ!です。

フェイルソフト11

これが、フォールトトレランスをフェイルソフトやフェイルセーフと同列に並べている場合の解釈です。

つまり、フォールトトレランスという用語は

1.どれだけ障害に備えてあるか
2.障害耐性を高める仕組み
3.障害発生時に機能制限なしで動かし続けるための仕組み


など、微妙なニュアンスの異なる複数の解釈があるわけです。
どれを意図しているかは、前後の文脈から判断してください。

ここまでの説明が、よく分からない人は、取りあえず

用語「フォールトトレランス」は、人によって微妙に違う意味で使っている(場合がある)

だけ覚えておけば十分です。
それだけでも、混乱する機会は減らせると思います。

image piyo2

一言でまとめるよ

まぁ「フェイルソフト」って単語が出てきたら「しょぼい方が、止まるよりマシ!な考え方なんだな~」と、お考えください。

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