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常時商用給電方式

pointこの用語のポイント

point無停電電源(UPS)のやり方だよ

point普段はコンセントの電気をそのまま使うよ

point停電時はバッテリーの電気を使うよ

point安価だけど信頼性もお値段なりだよ

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簡単に書くよ

常時商用給電方式とは

無停電電源(UPS)のやり方の一つで、普段はコンセントからの電気をそのまま使っていて、停電したときはバッテリーからの電気を使うように切り替えるやり方。
もう少し正確に書くと

無停電電源(UPS)のやり方の一つで、普段はコンピュータに給電しつつバッテリーにも蓄電し、停電等が発生した際にはバッテリーからの給電に切り替えるやり方
です。

image piyo

詳しく書くよ

無停電電源(UPS)は「コンピュータさん用の外部バッテリー」ね。
停電になっても即ブチ!しないように、電気をストックしておく機械です。

常時商用給電方式

さて、この無停電電源ですが、やり方がいくつかあります。
その中の一つで、普段はコンセントの電気をそのまま使いながらついでにバッテリーにも電気を貯め、停電等が起こったらバッテリーからの給電に切り替えるやり方が「常時商用給電方式」です。

常時商用給電方式では、コンセントからやってきた電気は、そのままパソコンさんに行きます。
コンセントを直接パソコンさんにつないだときと同じです。

常時商用給電方式2

それと同時に、バッテリーにも電気を貯めます。
この部分が、コンセントとパソコンさんを直接つないだときとの違いです。

常時商用給電方式3

おっと、停電が発生しました。
コンセントから電気が来なくなりました。

常時商用給電方式4

このとき、無停電電源さんは、大慌てでバッテリーに切り替えます。
今まではコンセントから電気が来ていましたが、バッテリーから来るようになるのです。

常時商用給電方式5

これでしばらくは、バッテリーに貯まっていた電気を使ってお仕事できますね。

大雑把に書くと、これが常時商用給電方式です。

1.普段はコンセントからの電気をそのまま使う
2.バッテリーにも電気を貯めておく
3.停電等が起こったら、バッテリーに切り替える


の3つがポイントです。

それを踏まえて、もう少し細かく見てみましょう。

まず、コンセントから来た交流の電気は、そのままスルーでパソコンさんに行きます。

常時商用給電方式6

ついでにバッテリーにも電気を貯めておきたいです。
でもバッテリーさんは交流が嫌いです。
直流の電気でないと受けとってくれません。

そこで、コンセントから来た交流の電気を、整流器AC-DCコンバータ)と呼ばれる機械で直流に変換します。
これで、パソコンさんに交流の電気を送りつつ、バッテリーさんに直流の電気を送ることができるようになりました。
パソコンさんを使いつつ、バッテリーに蓄電できます。

常時商用給電方式7

停電が起こった場合は、コンセントからの電気の供給が止まるので「あれ?電気止まった?」と感じた無停電電源さんは、バッテリーから電気を送るように切り替えます。

ただし、バッテリーの電気は直流です。
このままだとパソコンさんが扱えないので「インバータ」と呼ばれる直流を交流に変換する機械を経由して、直流の電気を交流に変えてからパソコンさんに送ります。
※厳密に言えば、この交流の電気を更にACアダプタ等で直流に変換してパソコンさんは使います。UPSを抜けた時点で普通にコンセントから電気が来たのと同じ状態にしたいので、交流に変換しているのです。

常時商用給電方式8

これが常時商用給電方式の仕組みです。

要は、バッテリーをバックアップとして使おう作戦です。
普段はコンセントからやってきた電気を普通に使います。
停電なりなんなりで困ったことになったら、予備としてバッテリーの中に取っておいた電気を使って、一時しのぎをするのです。

ちなみに、常時商用給電方式はバッテリーに切り替えるときに瞬断(瞬間的に電気の供給が止まること)が発生します。
その代わり、仕組みが比較的単純でお値段も抑え目なので「取りあえずだけど備えておくか~」な場合によく導入されます。
価格面重視の場合ですね。

また、無停電電源(UPS)のやり方には他に「常時インバータ給電方式」と「ラインインタラクティブ方式」があります。
※他にもありますし技術の進歩で増えていくでしょうが、2014年12月現在、一般的に比較されるのはこの3つです。

常時インバータ給電方式は、常にインバータを経由して給電するやり方です。
普段はコンセントの電気がインバータに送られて、停電時はバッテリーの電気がインバータに送られます。

常時商用給電方式9

停電になったりなんだりの影響をインバータまでの部分で何とかしちゃうので、インバータとパソコンさんの間のやり取りは安定しています。

常時商用給電方式10

ラインインタラクティブ方式は、基本的には常時商用給電方式と同じです。
普段はコンセントからの電気をパソコンさんとバッテリーに送り、停電時はバッテリーからの電気をパソコンさんに送ります。

常時商用給電方式11

ラインインタラクティブ方式の常時商用給電方式と異なる点は「トランス(変圧器)」と呼ばれる部品が登場することです。

常時商用給電方式12

このトランス君が、ちょっとした電圧の異常なら何とかしてくれるのです。
「トランス君が頑張ってくれるから常時商用給電方式よりは安定しまっせ」なやり方です。

比較すると、電気供給の安定性から言えば

(安定)常時インバータ給電方式 > ラインインタラクティブ方式 > 常時商用給電方式(不安定)

です。
費用面から言えば

(安い)常時商用給電方式 > ラインインタラクティブ方式 > 常時インバータ給電方式(高い)

となります。
余裕があれば併せて覚えてあげてください。

image piyo2

一言でまとめるよ

まぁ「常時商用給電方式」って単語が出てきたら「無停電電源の仕組みの一つで、安価だけど信頼性もお値段なりなやり方なんだな~」と、お考えください。

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