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「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典イメージぴよ画像「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典

QoS

pointこの用語のポイント

pointサービスの品質を表す尺度だよ

pointあるいは、通信の品質を確保する仕組みだよ

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簡単に書くよ

QoSとは

サービスの品質を示す尺度。
あるいは

通信における「あっ、君は先に通った方が良さそうだね。どーぞどーぞ、他の奴等は気にしないで通って良いよ。おっと、おまえはあんまり調子に乗るなよ。他の人の邪魔にならないように少し待ってろ」な、えこ贔屓制度のこと
です。
後者についてもう少し真面目に書くと

パケット(通信用に細切れになったデータ)の種類や優先度によって通信の順番や量を調整することで、できるだけ皆が気分よく通信できるようにする仕組みのこと
となります。

image piyo

詳しく書くよ

まずは前者の意味から見ていきましょう。
「どれくらい良いサービスしてる?」な、サービスの品質を表す尺度が「QoS」です。
Quality of Service(クオリティ・オブ・サービス)」の略で「QoS」ね。

この意味のQoSは、何かを作る工場など、製品やサービスの品質を評価する場で登場します。
文字通り「サービスのクオリティ」の意味で使われている用語です。

これが前者の意味のQoSです。
IT用語ではないけど、取りあえず触れておこう」程度の意図なので、さらっと流します。

IT関係、特に通信ネットワーク系で「QoS」と出てきた場合は、後者の意味です。
パケット(通信用に細切れになったデータ)を見て、データの通る順番や量を調整する仕組みです。

例えば、ピヨ太君がピヨピヨビルの前でタクシーの順番待ちをしていたとします。

QoS

ピヨピヨビルの前では、よくピヨ太君の会社の人たちがタクシー待ちをしています。
タクシーに乗れるのは先着順です。

そうです。先着順なのです。

大事なお客さまとの打ち合わせに遅れそうな人も、ちょっと遠くにお昼に行こうと考えている人も平等に扱われます。

ですが、会社的にはこれはあまり良くありません。
大事なお客さまとの打ち合わせに向かう人には早く行ってもらいたいですし、お昼に行くだけの人はちょっとくらい出発が遅くなっても困りません。むしろ大事な用事のある奴に譲れ!って感じです。

そこでピヨ太君は、順番待ちの列を管理する人を雇いました。

QoS2

管理人さんはタクシーに乗る順番を管理するのがお仕事です。
会社にとって重要な要件を抱える人やVIP待遇な人は先に乗せてやり、名ばかり社長のピヨ太君のようにどーでもいい人は、後回しにしちゃいます。

おっと、ピヨ子さんが大慌てでやってきましたね。
どうやらお客さま先でトラブルがあったようです。

QoS3

実はピヨ太君の会社はピヨ子さんの売上で成り立っています。
つまりピヨ子さんはエースでVIPで権力者なのです。

管理人さんもそれをよく分かっています。
ピヨ子さんの様子を見て、ただ事ではないと察しました。

管理人さんはピヨ子さんに言います。

「お嬢ちゃん、乗りなっ。後のことは俺に任せろ」

管理人さん、イケメンですね。

ピヨ子さんは管理人さんにお礼を言いつつ、順番抜かしをしてタクシーに乗り込み、お客さま先に向かいました。

QoS4

どうやらピヨ子さんは無事にお客さま先に着けたようです。
めでたしめでたし。

これが管理人さんのお仕事です。
このお仕事は専門用語で「優先制御」と呼ばれます。

また管理人さんのお仕事には「帯域制御」と呼ばれるものもあります。

例えばそうですね。

ピヨ太君はどこに移動するにもタクシーを使います。
何かあればタクシーを使います。
大した用事でも無いのに頻繁にタクシーを使います。
ピヨ太君があまりにもタクシーを使うせいで、他の人が中々乗れない状況になってしまいました。

これはちょっとよろしくないですね。
ピヨ太君のせいで、他の重要な用事のある人たちが困ったことになっています。

そこで管理人さんはピヨ太君を呼び「おまえ、少しタクシーを使う頻度を下げろよ。おまえよりもっと大事な仕事をしてる奴等が困ってるんだよ」とお説教をしました。

QoS5

このお説教のお陰で、ピヨ太君がタクシーを使う頻度は下がり、他の人たちも乗りたいときに乗れるようになりました。
めでたしめでたし。

この管理人さんのやっているお仕事がQoSです。
通すデータの順番や量を制御することで、提供される通信サービスの品質を維持する仕組みです。
基本的には先着順に乗せていきますが「あ~、こいつは急ぎだなー」と思った場合には順番抜かしをさせてあげたり「おまえ、ちょっと使いすぎじゃね?」な人には「少し他の人のことも考えろよ!」とお説教したりします。

先程も簡単に触れましたが、実際のQoSのやり方には大きく分けて「優先制御」と「帯域制御」の2つのやり方があります。

優先制御は、データに優先順位を付けて、優先順位の高いものから通してあげることで、通信の品質を確保するやり方です。
どのデータも同じ道路を通りますが、VIP待遇なデータが来たら道を譲るイメージです。

QoS6

帯域制御は、通るデータの量を制御することで、通信の品質を確保するやり方です。
通るデータの量が増えたり減ったりすると、送るのに掛かる時間も変わります。
優先度の高いデータは一気にたくさん送れるようにしてあげるのに対し、優先度の低いデータは少しずつしか送れないように制御します。
普通のデータは時速50キロでしか走れないけど、VIP待遇なデータは時速100キロで走れるイメージです。

QoS7

少し話が逸れますが、使える帯域が広がると通信速度が上がります。
つまり

帯域制御=使える帯域を制御する=通信速度を制御する

です。
帯域と通信速度の関係に興味がある方は、用語「帯域幅」の解説をご覧ください。

話を戻して、QoSの説明でよく例に出されるのは、動画や音声データですね。
動画や音声データは可及的速やかに通信相手に届けられなくてはいけません。
そうしないと、音声がぶつぶつ途切れたり、動画がカクカクしちゃったりしますよね。

一方、ホームページの表示はそこまで急ぎません。
少しくらい届くのが遅れても、表示するまでのんびり待てば良いだけです。

そこで、動画や音声データとホームページのデータが同じようなタイミングで線の中を通ろうとした場合、動画や音声データの方を先に通してあげるのです。
あるいは動画や音声データは一気に送れるようにしてあげるのに対し、ホームページのデータはちょっとずつしか送れなくします。
「動画さんや音声データさんは急がないと支障が出るので先に通してあげるね。ホームページさんはちょっとくらいのんびり行っても困らないでしょ?」な理屈ですね。
優先制御にしろ帯域制御にしろ「速やかに届けるべきデータを速やかに届けるための仕組み」である点は同じですよ。

image piyo2

一言でまとめるよ

まぁ「QoS」って単語が出てきたら「サービスの品質のこと、あるいは、データの通る順番や量を調整して通信の品質を確保する仕組みなんだな~」と、お考えください。

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