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「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典イメージぴよ画像「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典

TCP/IPモデル

pointこの用語のポイント

point通信機能のモデル(イメージ図)だよ

point米国国防高等研究計画局(DARPA)ってところが作ったよ

point事実上の世界標準だよ

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簡単に書くよ

TCP/IPモデルとは

「通信機能って、どんな仕組みにするの?」を整理した共通ルール(のひとつ)。
もう少し小難しく書くと

米国国防高等研究計画局(DARPA)ってところが作ったデータ通信機能におけるモデル(イメージ図)のこと
です。

image piyo

詳しく書くよ

通信をするときには、送り手と受け手で同じルールを共有する必要があります。
片方が日本語で話しかけたのに、もう一方が英語でお返事をしたのでは、コミュニケーションが成り立ちませんよね。
それと同じです。

TCP/IPモデル

ところがどっこい、以前はメーカーごとに好き勝手なルールを作って、好き勝手に通信をしていました。
あるメーカーさんが作った機器は日本語でやり取りしていましたし、別のメーカーさんが作った機器は英語でやり取りしていたわけです。

これでは、別のメーカーさんが作った機器とやり取りしようとしても言葉が通じません。
「他のメーカーの製品とは通信できない」残念な状況だったのです。

TCP/IPモデル2

これは不便ですよね?

そんな状況を見た賢い人が「共通ルールを作ってしまえば、メーカーが違っても通信できるんじゃないかな?」と考えました。

なるほど、確かにそうです。

そこで米国国防高等研究計画局(DARPA)というところが「データ通信機能は、こんな感じにしようぜ!」なルール(モデル)を作りました。

このルール(モデル)を満たしている製品は、異なるメーカーでも通信できます。
人種が違っても同じ言語を話せばコミュニケーションは取れますよね。
それと同じです。

TCP/IPモデル3

この異なるメーカーの製品でも通信できるようにするために作られたルール(モデル)が「TCP/IPモデル(ティーシーピーアイピーモデル)」です。

TCP/IPモデルでは、ネットワークを4つの階層に分けて考えます。
なんで分けて考えるかというと、まとめて考えると頭が痛くなるからです。
あっちもこっちも一度に考えるより、部分ごとに1つずつ考えた方が分かりやすいですよね。

その分けた階層は以下の4つです。

第4層:アプリケーション層
第3層:トランスポート層
第2層:インターネット層
第1層:ネットワークインターフェイス層


生徒手帳をイメージすると、少しは分かりやすいかもしれませんね。
生徒手帳には、いろいろな校則が載っています。
それぞれの校則は4つの大項目のいずれかに分類されています。
以下のようなイメージです。

■「TCP/IPモデル」生徒手帳に記載されている校則
□第一条「ネットワークインターフェイス層
 直近の機器と通信する際の関する校則を以下に記載する。
 (1)ほげほげ
 (2)ほげほげ

□第二条「インターネット層
 目的の相手と通信する際の校則を以下に記載する。
 (1)ほげほげ
 (2)ほげほげ

□第三条「トランスポート層
 通信における信頼性確保のための校則を以下に記載する。
 (1)ほげほげ
 (2)ほげほげ

□第四条「アプリケーション層
 アプリケーションとのやり取りに関する校則を以下に記載する。
 (1)ほげほげ
 (2)ほげほげ


生徒手帳が「TCP/IPモデル」です。
校則の大項目が「4つの階層」になります。

同じ校則を守ってる機器同士は通信できる理屈です。

以上でTCP/IPモデルの大雑把な説明は終わりですが、せっかくなので「OSI参照モデル」にも触れておきましょう。

OSI参照モデルは「国際標準化機構が決めた通信機能の共通ルール」です。
OSI参照モデルではネットワークを7つの階層に分けて定義しています。
詳細は用語「OSI参照モデル」の説明をご覧ください。

TCP/IPモデル4

身も蓋もない書き方をしてしまうと、OSI参照モデルの役割はTCP/IPモデルと同じです。
「通信機能って、どんな仕組みにするの?」を整理した共通ルールです。
中身は違いますけどね。
存在意義は一緒です。

「だったら、なんで2つもあるんだよ?!勉強するの大変なんだよ!1つで十分じゃん!」と思いますか?
私も最初、そう思いました。

実は、これには歴史的な経緯があります。

イメージとしては、そうですね。
「鬼ごっこ」を思い浮かべてみてください。

もともと鬼ごっこのルールは地域によって違いました。
東京と神奈川ではルールが違いますし、神奈川と北海道でも違います。
地域によってルールがバラバラでした。

ですが、これでは他の地域の人たちと遊べません。
全国鬼ごっこ選手権を開催するのも夢のまた夢です。

そこで全国鬼ごっこ機関が「全日本鬼ごっこ共通ルール」を定めることにしました。
共通ルールがあれば、違う地域の人たちでも(同じルールで)鬼ごっこできるからです。

全国鬼ごっこ機関は一生懸命「全日本鬼ごっこ共通ルール」を考えます。
大変な作業ですからね。
「全日本鬼ごっこ共通ルール」が完成するには時間がかかりました。

ところが、です。

その間に東京の一部の人たちが「関東鬼ごっこルール」を作ってしまいました。
そして「関東鬼ごっこルール」に従って遊び始めたのです。

それを見ていた他の地域の人たちも、時間が経つにつれて「おっ、関東鬼ごっこルールは遊びやすそうだね!良いじゃん!」と思うようになりました。
そして「関東鬼ごっこルール」は全国的に普及していったのです。

そんな状況で、やっとこさ「全日本鬼ごっこ共通ルール」が完成しました。

よーし!
これをみんなが覚えれば全国鬼ごっこ選手権もできるぞ~。
全国鬼ごっこ機関は自分たちの仕事に満足しています。

しかし時すでに遅しでした。

全国の人たちは「関東鬼ごっこルール」を使って鬼ごっこを満喫していたのです。
「関東鬼ごっこルール」が事実上の全国共通ルールになっていました。

結局「全日本鬼ごっこ共通ルール」は、あまり普及しませんでした。
「関東鬼ごっこルール」で事足りますからね。

この話における「鬼ごっこ」が「通信」です。
「全日本鬼ごっこ共通ルール」が「OSI参照モデル」に相当します。
「関東鬼ごっこルール」が「TCP/IPモデル」のイメージです。

OSI参照モデルは「俺らが基準をきめてやっから!」な団体さんが作った「名目上の」標準です。

TCP/IPモデルは、みんなが使っている「事実上の」標準です。
元々はローカルルールでしたが、みんなが使っています。

そんな違いがあります。

image piyo2

一言でまとめるよ

まぁ「TCP/IPモデル」って単語が出てきたら「通信機能をふんわりと定義したものなんだな~」と、お考えください。

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