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アローダイアグラム (arrow diagram)

pointこの用語のポイント

point作業工程を表現した図だよ

point丸と矢印と数字で表現するよ

point丸が状態、矢印が作業を表すよ

point「矢線図」と呼ばれる場合もあるよ


アローダイアグラム (arrow diagram)とは

作業の工程(作業の順番とか作業にかかる時間とか)を丸と矢印と数字で表現した図

であり

状態を丸、作業を矢印、かかる時間を数字で表現した図

です。
image piyo
少し余談めいてしまいますが、先に「プロジェクト」について簡単に説明します。
「そんなの説明されなくても知ってるよ!」な人は、適当に読み飛ばしてください。

プロジェクトは「期限とかが決まっている、計画的に終わり(ゴール)のある仕事」です。
ルーチンワーク(定型業務、日常業務)の反対です。
目標や期間が決まっていて「終わり」のある仕事を指します。
システム開発の現場では「お仕事」くらいの軽いニュアンスですけどね。

アローダイアグラム

一言で「プロジェクト」と言っても、実際にやる作業は、いろいろあります。
例えば、設計、製造、テストなどです。

アローダイアグラム2

製造は設計が終わらないと始められません。
無理やり始める場合もありますが、普通は始められません。
製造は、必ず設計の後になります。

アローダイアグラム3

製造が終わらないとテストは始められません。
テストは、必ず製造の後になります。

アローダイアグラム4

テストをするためには「どんなテストをするか?」を書いたテスト仕様書が必要です。

テスト仕様書はテストを始める前にできている必要があります。
また、テスト仕様書を作り始められるのは設計の後です。
テスト項目は設計した内容を元にして決めます。

テスト仕様書の作成は設計とテストの間に行うことになります。
言い方を変えると、製造と並行して行うわけです。

アローダイアグラム5

このように、いろいろな作業が組み合わさって、1つのプロジェクトは成り立っています。

アローダイアグラム6

以上を踏まえて、プロジェクトっぽい仕事における作業の順番や作業にかかる時間を丸と矢印と数字で表現した図が「アローダイアグラム」です。
アローダイアグラムは「矢線図」と呼ばれる場合もあります。

アローダイアグラム7

アローダイアグラムを見ると全体像が何となく分かります。

先ほど例として挙げたプロジェクトを思い出してください。
設計の後に製造とテスト仕様書作成、それが終わったらテストを行うプロジェクトです。

アローダイアグラム8

それぞれの工程にかかる日数は

1.設計:3日
2.製造:2日
3.テスト仕様書作成:1日
4.テスト:1日


です。

アローダイアグラム9

せっかくなので、これをアローダイアグラムで表現してみましょう。

まずは最初の状態です。
「最初の状態」を丸で表現します。
分かりやすくするために数字の「1」を割り当てておきましょうかね。

アローダイアグラム10

最初に行う作業は設計です。
3日かかります。
「設計に3日」を矢印と数字で表現します。

アローダイアグラム11

設計が終われば、製造とテスト仕様書作成が始められる状態になります。
この「製造とテスト仕様書作成が始められる状態」を丸で表現します。
分かりやすくするために数字の「2」を割り当てておきますね。

アローダイアグラム12

さて、次は製造とテスト仕様書作成を並行して行います。
処理が枝分かれします。

まず「2」の丸から「製造に2日」の矢印を出します。

アローダイアグラム13

同じように「2」の丸から「テスト仕様書作成に1日」の矢印を出します。

アローダイアグラム14

ここで注意事項があります。

アローダイアグラムでは、丸同士の間に書ける矢印は1本です。
2本以上は書けません。

アローダイアグラム15

そこで「2」の丸から出た矢印は、それぞれ別の丸に到着します。
それぞれの丸には「3」と「4」の数字を割り当てておきますね。
「3」の丸は「製造が終わった状態」です。
「4」の丸は「テスト仕様書作成が終わった状態」になります。

アローダイアグラム16

その後で「4」の丸から「3」の丸に向けて点線で矢印を書きます。
別に「3」の丸から「4」の丸に向けてでも良いですけどね。
今回は「4」の丸から「3」の丸に向けて引きます。
なお、この点線矢印は「ダミー作業」と言います。
ダミーなので所要時間は「0」です。
※ダミー作業関連は意外とややこしいです。別のところで情報を補完してください。

アローダイアグラム17

点線の矢印を引くことによって「3」の丸は「製造が終わった状態」から「製造とテスト仕様書作成が終わった状態」に変身します。
「製造とテスト仕様書作成が終わった状態」は、別の言い方をすると「テストを始められる状態」です。

アローダイアグラム18

いよいよ大詰めです。
「3」の丸から「テストに1日」の矢印を出します。

アローダイアグラム19

テストが終われば作業は完了です。
「作業が完了した状態」を「5」の丸で表現します。

アローダイアグラム20

これでアローダイアグラムの完成です。

アローダイアグラム21

このような「作業工程を丸と矢印と数字で表現した図」がアローダイアグラムです。

もしかすると作業工程を表現するとき以外も使う場合があるかもしれませんけどね。
私は知りません。
基本的には「作業工程を表現した図」と解釈して問題ないと思います。

まぁ「アローダイアグラム」って単語が出てきたら「作業工程を丸と矢印と数字で表現した図なんだな~」と思えばOKです。