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第十七回:優秀なプログラマ、SEが絶対にやっている3つの習慣


さてさてさて、新社会人の皆さまは新人研修とか始まっちゃった季節でしょうか。ようこそ!大人の世界へ。夢と希望に満ち溢れたキラキラした目が、濁った魚の目に変わらないように願いつつ、今回は「優秀なプログラマとかSEってこんなことをやってるよ!」な習慣の一部を紹介します。どれも当たり前のことばかりですが、意識するかしないかで大きな違いが生まれます。頭の片隅にでも置いておいてください。それでは、どーぞ。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。皆さんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!


はじめに


栄えある第十七回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!

優秀なプログラマ、SEが絶対にやっている3つの習慣

です。

「優秀なプログラマSE」ってのは、私のことですけどね( ̄ー ̄)

冗談です。

私が「この人は優秀だな~」と感じた人たちが共通してやっていることの中から「これは、その気になれば誰でもできるよね」な内容を取り上げて、一部を紹介します。
内容としては、大したことは書いていません。
むしろ「えっ?そんなの、基本中の基本でしょ」なことばかりです。

ただし、意識しているかいないかで、大きな差がつきますよ。

今回のコラムは、IT業界に飛び込んでしまった新社会人の皆さまに向けて書きました。
私が新人研修を行うときは、同じようなことを言っています。
夢と希望に満ち溢れていたけど、先輩エンジニアから「この業界は、きっついぞ~」と脅されている、そこのあなた!大丈夫です。
IT業界なんて、意外とちょろいっす。
そんなにビビる必要はないですよ。

前振りが長くなりましたが、本題です。
優秀なプログラマ、SEが絶対にやっている3つの習慣、それは

1.自分で調べる
2.バックアップを取る
3.良い意味で楽をしようとする


です。

はい、どれも当たり前のことばかりですね。
実践するのも、そこまで難しくはありません。

ですが、これができるかできないかで、評価は大きく変わります。

一つずつ、詳しく説明していきましょう。


自分で調べる


まずは「自分で調べる」について説明します。

IT関連の知識は、基本的に使い捨てです。

例えば、昔はPerlというプログラミング言語が大人気でした。
今は、あまり使われなくなっています。
Perlで作っていたようなプログラムは、最近ではPHPなどで作られることが多いです。

ですから、必死こいて覚えたPerlの知識は、今ではたいして役に立ちません。
実際には、Perlの知識を持っていることによって、PHPなど他のプログラミング言語の理解が早くなったりしますけどね。
直接的にPerlの知識を活用できる機会は減っています。

IT業界では、日進月歩で新しい技術や機器が生み出されています。
それに伴い、現在の知識はすぐに陳腐化し、新しい知識が必要になります。

大変ですね。
でも、これが当たり前です。

IT業界においては

分からないことがたくさんあるなんて状況は当たり前

なのです。

新人さんは、用語の意味をはじめ、最初は分からないことだらけだと思います。
それに対して、途方にくれたり、自信をなくすこともあるでしょう。

気にする必要は、ありません。
この業界の仕事は、全部そんなもんです。

新人もベテランも関係ありません。
普段からエラそうにしている上司だって、困っていると優しく助けてくれる先輩だって、本当は分からないことだらけで涙目になっているのです。

ただし、そこからが違います。

経験豊富な先輩や上司は「はいはい、そのことね」と、さも知っているような顔をすることもあるでしょう。
そんで、後でこっそり調べます。
トイレ休憩や会社に戻ってから、たばこ休憩のときなどにこっそり調べて、帳尻を合わせるのです。

皆さんの目には「うわ~、あの人は何でも知っていてスゴイな~」と見えるでしょう。
実際は違います。
必死こいて、こっそり調べているだけです。

私も覚えがあります。
後輩から「えっ?そんなの知らねーよ」なことを質問されました。
仕方がないので「それの説明は時間がかかるから、こっちの区切りがついてからで良いかな?」と答えました。
後輩が席を外している隙をついて、猛スピードで調べました。
そして、付け焼刃の知識を、さも知っていたかのような顔で説明してあげました。
後輩は「さすが先輩!何でも知っていますね~!」と感激してくれました。
ありがとう。嘘ついてごめんね。

世の中、そんなものです。

確かに先輩や上司は、あなたより知識や経験が豊富です。
でも、実はそこまで何でも知っているわけではありません。
調べる力があって、誤魔化すのが上手いだけです。

そして、仕事はそれで良いのです。
仕事と勉強は違います。

仕事で大事なのは結果です。
能力ではありません。
素数を1万個覚えている人よりも、挨拶をしっかりできる人の方が評価されます。
IT用語の意味を100個暗記するよりも、IT用語辞典を1冊手元に置いた方が効率的です。
10の情報を頭に詰め込むよりも、100の情報を必要に応じて取り出せるところに置いておく方が役に立ちます。

問題をあなたの脳みその中だけで処理する必要はありません。
情報や知識は、必要なときに必要なだけ用意できれば十分なのです。

分かりますか?
調べることによって、あなたの脳みそに入っていなかった知識を活用できます。
調べる量が多ければ多いほど、調べるのが上手ければ上手いほど、あなたが活用できる知識量は多くなります。

新人研修とかで「えー、そんなの習ってないし、分からないよー」な課題を出されることもあるでしょう。
それは、あなたの考える力や調べる力を鍛えるための課題だと解釈してください。

調べるのにも慣れやコツがあります。
調べれば調べるほど、目的の情報にたどり着くまでの時間が早くなります。

是非、調べることを習慣にして、調べる力を極めてください。
極めれば、インターネットの世界は、あなたの脳みその一部になります。
必要な情報を、脳みそから取り出すか、インターネットの世界から取り出すか、それだけの違いです。

全知全能っぽくないですか?


バックアップを取る


ふぃ~、一つ目から長々と語ってしまいました。
もう少しテンポ良くいきましょう。

次は

バックアップを取る

です。

いいですか。

忘れがちなことではありますが、データは消えるものです。
パソコンは壊れるものです。
人間はミスをするものです。

バックアップを取る習慣をつけましょう。

技術者にとって、バックアップを取る一番のメリットは、時間を巻き戻せることです。
つまり、遠慮なく失敗できます。

システム開発というのは、どうしても試行錯誤が必要になります。
うっかり、消しちゃいけないファイルを消してしまうこともあるでしょう。
良かれと思ってやったことが、大参事を引き起こすこともあります。

仕事というのは、失敗して覚えるものです。
そんなことは誰だって知っています。
でも、失敗すれば怒られます。
それも仕方のないことです。

ところがですよ。

バックアップさえ取っておけば、その失敗を無かったことにできるのです。
素晴らしい!

いや、まぁ、現実問題、無かったことにはならないでしょうけどね。
バックアップの内容を反映するのに手間や時間もかかるでしょうけどね。

少なくともコンティニューはできます。

仕事で、わざわざ縛りプレイをする必要はありません。
使えるものは使いましょう。
バックアップを取っておけば、失敗できるのです。
この権利、使わない手はないですよ?


良い意味で楽をしようとする


最後は

良い意味で楽をしようとする

です。

日本人には「仕事で楽しようとするのはダメ!」みたいな風潮があったりなかったりしますが、そんなもんはクソです。
仕事、特にIT業界では

楽してナンボ

だと理解してください。

そもそもですよ。

ITの役割自体が

人間がやりたくないことをコンピュータにやらせて楽しようぜー

なのです。
楽することを考えられないやつが、良いシステムを提案できるわけがないでしょう。

「若いうちの苦労は買ってでもしろ」とか言われることもありますが、仕事は楽してナンボです。
がむしゃらに頑張れば良い結果が出るわけでは、ありません。
むしろ

頑張らないためには、どんな労力もいとわない!

くらいの心意気の方が、馴染みやすいと思います。

ただし、誤解しないでくださいね。
「良い意味で」楽をしようとする習慣です。
「良い意味で」です。

例えば「あー、テストするの面倒くさいなー。適当に項目を消化するかー」は、ただの手抜きです。
「サボってんじゃねーよ!ボケ!」と説教されることでしょう。
「あー、後で不具合が出たら関係部署の調整とか面倒くさいなー。テストも面倒くさいけど、ここでガッツリとやっておくか!」が、良い意味で楽をしようとする姿勢です。

これって、傍から見たらバリバリ頑張ってるように見えるじゃないですか。
でも、違います。

結局、一番楽なのは

滞りなく仕事が進み、成功に終わる

ことです。

不具合が出たら、スケジュールが狂います。
残業とかも必要になるかもしれません。
お客さまに頭を下げる必要も出てきます。

めんどくせっ!(-A-)

そんなの、やりたくねっ!(-A-)

だから、最初からきちんとやろう。
周りから優秀と評価されがちな怠け者には、そんな思考回路の人が多いように感じます。

意識するべきは

1.成果が同じなら、より労力をかけない
2.労力が同じなら、より高い成果を出す


です。

あなたの時間が仕事に奪われようとしています。
「できるだけ、時間を奪われたくない!」と考えた結果が「1.成果が同じなら、より労力をかけない」です。
「どうせ奪われるなら、有効な使い方をする!(と回りまわって、ご褒美が返ってくるだろう)」と考えると「2.労力が同じなら、より高い成果を出す」になります。

考え方自体はダメ人間の発想ですが、他人様に迷惑がかからない形で

1.成果が同じなら、より労力をかけない
2.労力が同じなら、より高い成果を出す


を実践すると「優秀な人」の評価が得られますよ、マジで。


まとめ


今回は「優秀なプログラマ、SEが絶対にやっている3つの習慣」というテーマで、新社会人の方に向けて、あれやこれやと書いてみました。

他にも大事なことはいろいろありますが、私の経験則的には、優秀なプログラマ、SEは

1.自分で調べる
2.バックアップを取る
3.良い意味で楽をしようとする


の習慣を持っています。

「自分で調べる」習慣を持つことによって

自分の脳みその外にある知識も自分のものとして活用できる

ようになります。

「バックアップを取る」習慣を持つことによって

時間を巻き戻せるので、失敗に対しての恐れが減る

ようになります。

「良い意味で楽をしようとする」習慣を持つことによって

1.成果が同じなら、より労力をかけない
2.労力が同じなら、より高い成果を出す


を実践するようになり、優秀だという評価につながります。

全部を完璧に実践できれば

知識が豊富で、チャレンジ精神が旺盛で、生産性の高い

人になれるはずです。
うわっ、そんな完璧超人、見たことねーよ!

とはいえ、ひとつひとつは、そこまで難しくないですよね?

仕事というのは、積み重ねも大事です。
今回紹介した内容に限らず、良い習慣を身につけて、良い結果を積み重ねてください。
応援しています。


蛇足なおまけ


新社会人の方向けに建前をいろいろ書きましたが、本音で言えば

心と身体の健康を維持する

のが一番大事で、そのための習慣を身に付けるのが最優先だと思っています。

「優秀だけど繊細な技術者」が一番キケンです。
「優秀だけど繊細な技術者」になるくらいなら「無能で繊細な技術者」の方が、最初から責任を負わせられない分、まだマシでしょう。

あなたの持っている一番大事な資産は、あなたの心と身体です。
優先順位を間違えないでくださいね。
「優秀な技術者」である前に「タフな技術者」になってください。



思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。