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第十二回:「拡張子」の正体を教えてやろう


思いついたら即実行!でも思いつかないと何年でも放置される。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。皆さんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!


はじめに


栄えある第十二回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!

「拡張子」の正体を教えてやろう

です。

最近、拡張子関連の質問を受けることが多くてですね。
これは「拡張子についてコラムを書きなさい」と神様がおっしゃっているのだろうと解釈しました。
というわけで今回は「拡張子って何よ?」について、突っ込んで見ていきます。

ちなみに、お忙しい人向けに結論を先に書いておくと、拡張子は

ファイルの種類を表す目印

です。
ただし、より正確に書くと

ファイルをダブルクリックしたときに、パソコンさんが「このファイルってどのプログラムで開けばいいの?」を判断するための目印

となります。

拡張子というのは、ファイルをべちべちっ!とダブルクリックマウスのボタンを2回連続で押すこと)したときに意味を持つやつなのです。
逆に言えば、それ以外のシーンで拡張子さんが活躍する場は(ほとんど)ありません。

これが今回のコラムの結論ですが、最後まで読んでくださる方は、知らない振りをして読み進めてくださいね。


留意事項


最初に留意事項です。
本コラムの内容は、Windows 7時点のWindowsパソコンさんを元にして書いています。
他のOSパソコンさんの人格に相当するソフト)だったり、あるいはスマートフォンなどの他のコンピュータの場合は違うところがあるかもしれません。
そこら辺はいつも通り、ゆるく解釈してください。

それでは、華麗に言い訳をしたところで本題に入ります。


拡張子はどんな見た目でどこにあるの?


まず、一番基本的な部分から書いておきますね。
拡張子は

ファイル名の一部

です。
そして

ファイル名の最後に付ける「.(ドット)」+「何文字かの文字列(一般的には3、4文字のアルファベット)」

になります。
例えば「hoge.txt」の「.txt」や「hoge.html」の「.html」などが拡張子です。

なお「.(ドット)」の後ろに付ける文字列は、3文字以内にするのが慣例です。
これは、Windowsの先輩であるMS-DOSが3文字までしか認識できなかったからです。
今のWindowsさんは4文字以上も認識できますけどね。
先輩の顔を立てて3文字にすることが多いです。
もちろん「.html」や「.jpeg」、「.tiff」のように例外もありますよ。

注意点として、Windowsパソコンさんは初期状態で「拡張子を表示しない」設定になっています。
そのため「ファイル名にそんなのくっついてないよ?」と思う人もいるでしょう。
そもそも拡張子を見たことが無い人は、拡張子を気にする必要は無いかもしれません。
特に不都合が無いのであれば、拡張子なんて気にしないで、本コラムも読まずに済ませるのも選択肢の一つです。
頑張って書いているので、できれば最後まで読んでもらいたいですけどね。
気にする必要がないことは気にしないのも、大事なことです。

「いやいや、気になるよ。拡張子ってやつを見てみたいよ」な方は「Windows 拡張子 表示」などのキーワードで検索してやり方を見つけてください。
自力で拡張子を表示できないようであれば、拡張子なんて気にしない方が無難です。

話を本題に戻します。

繰り返しになりますが、拡張子は

ファイル名の一部

です。
ファイル名の隅っこの方を間借りしてメモっています。
ですから、拡張子の無いファイルを作ることも可能です。
後で書きますが、拡張子が無くてもファイルの中身的には問題が無いのです。

さて、これで拡張子がどんな見た目でどこにあるかは何となく分かったでしょうか。
途中を読み飛ばした人のために、もう一度書いておきますね。
拡張子は「.(ドット)」+「何文字かの文字列(一般的には3、4文字のアルファベット)」でファイル名の最後に付いています。

次に拡張子の役割を見ていきますが、その前にパソコンさんの使っているカンペについて説明します。


Windowsパソコンさんの使う2つのカンペとは?


これをバラすとWindowsパソコンさんに怒られてしまうかもしれませんが、あえて書きましょう。
Windowsパソコンさんは、拡張子を活用するにあたって、2つのカンペを使っています。
その2つのカンペとは

拡張子とファイルの種類の対応表



ファイルの種類と動かすプログラムの対応表

です。

1つ目のカンペである「拡張子とファイルの種類の対応表」には、例えば以下のような内容が書かれています。

■拡張子とファイルの種類の対応表
.txt → テキスト
.jpg → 画像
.gif → 画像
.html → HTMLファイル
.xlsx → Excel


見れば分かると思いますが「この拡張子のファイルは、この種類のファイルだよ~」という情報が書かれていますね。
このカンペを元にして、Windowsパソコンさんは拡張子からファイルの種類を判断します。

次に2つ目のカンペを見てみましょう。
2つ目のカンペである「ファイルの種類と動かすプログラムの対応表」には、例えば以下のような内容が書かれています。

■ファイルの種類と動かすプログラムの対応表
テキスト → メモ帳
画像 → ぴよぴよ画像閲覧ソフト
HTMLファイル → Internet Explorer
Excel → Microsoft Excel


こちらのカンペには「この種類のファイルは、このプログラムで動かしてね~」という情報が書かれています。
このカンペを元にして、Windowsパソコンさんは「これ、いつものプログラムで動かしてよ」と言われたファイルを、どのプログラムで動かすか判断します。

この2つのカンペを組み合わせることによって、Windowsパソコンさんは「この拡張子のファイルは、(どの種類のファイルで、)どのプログラムで動かすんだな~」というのを判断しているのです。

ちなみに、このカンペの中身が書き換えられるタイミングは3つあります。
その3つとは

1.最初から設定されている
2.ソフトを入れたときに設定される(ソフトを消したら削除される場合もある)
3.自分の手で設定する


です。

順番に見ていきましょう。

まずは「1.最初から設定されている」です。
これは、パソコンを買った段階で既に設定されている内容です。
先程、例で挙げたカンペの内容で言えば

■拡張子とファイルの種類の対応表
.txt → テキスト
.jpg → 画像
.gif → 画像
.html → HTMLファイル


■ファイルの種類と動かすプログラムの対応表
テキスト → メモ帳
画像 → ペイント
HTMLファイル → Internet Explorer


あたりの内容は、最初から設定されているでしょうね。

次に「2.ソフトを入れたときに設定される」です。
これはパソコンにソフトを入れた段階で「この拡張子のファイルは今いれたソフトが使うから!」と設定されます。
※ただし、後からカンペの内容を変えられる(設定変更できる)ソフトもあります。

先程、例で挙げたカンペの内容で言えば

■拡張子とファイルの種類の対応表
.xlsx → Excel

■ファイルの種類と動かすプログラムの対応表
Excel → Microsoft Excel

あたりですかね。
「拡張子『.xlsx』は『Excel』のファイルだから『Microsoft Excel』で動かしてね!」という内容は、Excelさんのいないパソコンには設定されていないはずです。
※今回はメジャーなソフトであるExcelを例にしたので、もしかしたら最初から設定されているかもしれません。適当にマイナーなソフトに置き換えて考えてください。

最後に「3.自分の手で設定する」です。
これは人間様が自分で設定した内容です。
先程、例で挙げたカンペの内容で言えば

■ファイルの種類と動かすプログラムの対応表
画像 → ぴよぴよ画像閲覧ソフト

ですね。
これは、ピヨ太君が「画像はぴよぴよ画像閲覧ソフトで見ることにしよう」と決めて、自分の手でカンペの内容を変更した結果です。
※Windowsパソコンでこの2つのカンペを変更するコマンドは「assoc」コマンドと「ftype」コマンドです。興味がある方は、それぞれの用語の解説をご覧ください。

長くなったので、まとめますね。

拡張子を活用するにあたり、Windowsパソコンさんは「拡張子とファイルの種類の対応表」と「ファイルの種類と動かすプログラムの対応表」の2つのカンペを参考にします。
この2つのカンペを組み合わせることによって「この拡張子のファイルは、どのプログラムで動かすんだな~」というのを判断しているのです。

これで、Windowsパソコンさんが使っているカンペについては理解できたはずです。
いよいよ本題、拡張子の役割を見てみましょう。


「マスター、いつもの!」を実現するための仕組み


結論から書くと、拡張子は「マスター、いつもの!」を実現するための仕組みです。

みなさんは、ファイルを開くときに「べちべちっ!」とファイルをダブルクリックしますよね。
みなさんがファイルをダブルクリックすると、パソコンさんには「このファイルをいつものプログラムで開いておくれ!」という命令が出ます。

ここで大事なのは

いつものプログラムで

の部分です。

行きつけのお店で「マスター、いつもの」とか気取ったことを言っちゃうと、お店の人が空気を読んで「こいつの言う『いつもの』って、多分これだろうな~」と思われる品を出してくれますよね。

ファイルをダブルクリックする行為は、それと同じなのです。
「マスター、いつもの(プログラムで、このファイルをサクっと開いてくんな)」というお願いになります。

ところがどっこい、ここで問題が発生しました。
マスターであるパソコンさんにとって、このファイルは初めて見るファイルだったのです。
「いつものもクソも、おまえ、一見だろ!」と心の中で毒づきます。

とはいえ、お客さまの面子を潰すわけにはいきませんからね。
パソコンさんは悩みます。

そんな悩みを解決してくれるのが、拡張子です。

ファイル名には拡張子が付いています。
そして、パソコンさんはカンペを持っています。

それなら大丈夫です。

パソコンさんは、ファイル名にくっついている拡張子をチラ見すると「準備をしてくるので少々お待ちください」と言って席を外しました。

裏に引っ込んだパソコンさんは、大慌てで「拡張子とファイルの種類の対応表」と「ファイルの種類と動かすプログラムの対応表」の2つのカンペを見ます。
「ふむふむ、この拡張子のファイルはこのプログラムで開くのか」と分かりました。

あとは簡単ですね。
カンペに書いてあったプログラムでダブルクリックされたファイルを開けば良いのです。

これが拡張子の役割です。
ファイルをダブルクリックしたときにパソコンさんが「このファイルは、どのプログラムで開けば良いの?」を判断するために使われます。

逆に言うと、拡張子の役割は、それ以外にありません。
極端な話ですが、ファイルをダブルクリックで開かないのであれば、拡張子なんていらないのです。
最初にプログラムを起動して、メニューの「開く」からファイルを選べば、拡張子が無かったり、拡張子が違うファイルでも開けます。
※ソフトによっては、拡張子を見て何らかのチェックをしている場合がありますが、例外と捉えてください。

疑り深い人もいると思いますので、一つ、例を挙げておきましょう。

まず、適当な内容を書いたファイル「hoge.txt」を作ります。
拡張子が「.txt」なので、ファイルの種類は「テキスト」と判断されるはずです。
「hoge.txt」をダブルクリックすると、メモ帳などのテキストを開くプログラムが起動します。

次に、ファイル名を「hoge.txt」から「hoge.jpg」に変更します。
拡張子が「.jpg」なので、ファイルの種類は「画像」と判断されるはずです。
「hoge.jpg」をダブルクリックすると、画像を開くプログラムが起動します。
ただし、中身は画像の形式に沿っていないので、上手く表示されないはずです。

次に、メモ帳などのテキストを開くプログラムを起動します。
ここから先は、メモ帳を例に説明しますね。
その他のソフトでも同じようなやり方になるはずです。
まず「ファイル(F)」の「開く(O)..」をポチっと押します。
次にファイルの種類を「テキスト文書(*.txt)」から「すべてのファイル(*.*)」に変更します。
最後に、先程の「hoge.jpg」を選択して「開く(O)」ボタンを押します。

そうすると、拡張子が「.jpg」であるにも関わらず、メモ帳で開いて中を見ることができるはずです。

当たり前と言えば、当たり前なのですけどね。
最初の名前が「hoge.txt」であったことからも分かる通り、ファイルの中身は文字情報です。
拡張子を、テキストを表す「.txt」から画像を表す「.jpg」に変えたからといって、ファイルの中身まで変わるわけではありません。
変わるのはあくまでファイル名です。
ですから、メモ帳で中をみることができたのです。

つまり、拡張子というのは自己申告制なのです。
必ずしも拡張子とファイルの中身が一致しているとは限りません。ご注意ください。


まとめ


今回は「「拡張子」の正体を教えてやろう」という偉そうなタイトルを付けて、拡張子について掘り下げてみました。

結論としては、拡張子は

ファイル名の一部

であり

ファイル名の最後に付ける「.(ドット)」+「何文字かの文字列(一般的には3、4文字のアルファベット)」

です。
その役割は

ファイルの種類を表す目印

です。
より正確に書くと

ファイルをダブルクリックしたときに、パソコンさんが「このファイルってどのプログラムで開けばいいの?」を判断するための目印

となります。

Windowsパソコンさんは「拡張子とファイルの種類の対応表」と「ファイルの種類と動かすプログラムの対応表」の2つのカンペを持っていて、ファイルがダブルクリックされると、ファイル名に付いている拡張子と2つのカンペを元に「この拡張子のファイルは、どのプログラムで動かすんだな~」というのを判断します。

逆に言うと、拡張子の役割はそれだけです。
ファイルをダブルクリックで開かないのであれば、拡張子なんて無くても困りません。
※中には拡張子を使って何らかのチェックをしているソフトもあるでしょうが、恐らく少数派なので例外と捉えてください。

また、拡張子は自己申告制です。
中身が文字情報のファイル(テキストファイル)に画像用の拡張子「.jpg」を付けたりすることもできます。
拡張子が示すファイルの種類と実際のファイルの中身が、必ずしも合っているとは限りません。ご注意ください。

結局、拡張子というのは

ファイルをダブルクリックしたときに起動するプログラムを判断するための目印

なのです。
将来的には分かりませんが、今のところ、それ以上の意味はありませんよ。



思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。