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「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典イメージぴよ画像「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるIT用語辞典【簡易表示】

第一回:用語の意味を調べるときの3つのコツ


思い立ったが吉日、文章構成や書く内容は少しずつ練磨していこう、超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。皆さんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!


はじめに


記念すべき第一回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!

用語の意味を調べるときの3つのコツ

です。

IT用語というのは、とかく横文字が多いものです。分からない用語を調べていたら、さらに分からない用語が増える。皆さんもそんな経験はありませんでしょうか?

私はあります。これでもかってくらいあります。自分のことを棚に上げて「だからエンジニアはダメなんだよ。日本語を喋れ!日本語を!」と八つ当たり気味に毒づいたことも一度や二度ではありません。

そんな「横文字大好きIT用語」の意味を調べるときのコツを、3つほど語っちゃいます。
用語の意味を調べるときの3つのコツ、それは

1.まずは全体像を捉える
2.あまり深く突っ込まない
3.複数の情報を集める


の3つです。

このコツは今までに3人の人物(私自身と妹と田中さん)が実践し、大絶賛された(はず)という代物です。実際には、本当に実践したのか、大絶賛されたのかは謎ですが、まぁ細かいことは気にしないでくださいよ。

それでは用語「IPアドレス」を例に、見ていきましょう。


コツ1:まずは全体像を捉える


IPアドレスの概要説明をWikipediaさんから引用してみました。

IPアドレスは、IPでネットワーク上の機器を識別するために指定するネットワーク層における識別用の番号である。データリンク層のMACアドレスを物理アドレスというのに対応して、論理アドレスとも呼ばれる。IPには、IPv4とIPv6とがあり、使用するプロトコルの違いにより、IPv4のIPアドレスとIPv6のIPアドレスとがある。狭義では、当初RFC 791でIPを定義した際に、IPが現在のIPv4に当たるもののみであったことから、単にIPアドレスと呼称した場合にはIPv4のIPアドレスを意味することがある。

なんか小難しいことがいろいろ書いてありますね。分からない用語がいっぱいです。「IP」「ネットワーク層」「データリンク層」「MACアドレス」「物理アドレス」「論理アドレス」「IPv4」「IPv6」「プロトコル」「RFC 791」辺りが、意味の取りにくい用語でしょうか。

分からないものをいくら眺めていても前には進めません。分からない言葉は消しちゃいましょう。「IP」は【1】、「ネットワーク層」は【2】のように置き換えてしまいます。

IPアドレスは、【1】でネットワーク上の機器を識別するために指定する【2】における識別用の番号である。【3】【4】【5】というのに対応して、【6】とも呼ばれる。【1】には、【7】【8】とがあり、使用する【9】の違いにより、【7】のIPアドレスと【8】のIPアドレスとがある。狭義では、当初【9】【1】を定義した際に、【1】が現在の【7】に当たるもののみであったことから、単にIPアドレスと呼称した場合には【7】のIPアドレスを意味することがある。

次に、文章全体の最初と最後を見ます。大抵の文章では、結論は最初か最後に書いてあります。それが文章を書くときの基本です。逆に言えば、そのような構成になっていない文章は基本から外れていると言えるでしょう。

ただでさえ分からない用語の意味を調べているのです。基本から外れている文章を地道に解読している暇はありません。最初か最後に結論が書いていなければ、それ以上読む必要はありません。さっさと他の情報を探しましょう。

というわけで、先程の文章から、最初と最後の一文を抜き出してみました。

IPアドレスは、【1】でネットワーク上の機器を識別するために指定する【2】における識別用の番号である。

狭義では、当初【9】【1】を定義した際に、【1】が現在の【7】に当たるもののみであったことから、単にIPアドレスと呼称した場合には【7】のIPアドレスを意味することがある。

ふむふむ。

IPアドレスは、【1】でネットワーク上の機器を識別するために指定する【2】における識別用の番号である。

が、IPアドレスの説明っぽいですね。では、この一文に注目して読み取ってみましょう。

IPアドレスは、

【1】でネットワーク上の機器を識別するために指定する【2】における識別用の番号である
   ↓
【1】でネットワーク上の機器を識別するために指定する識別用の番号である
   ↓
・ネットワーク上の機器を識別するために指定する識別用の番号である
   ↓
・機器を識別するために指定する識別用の番号である
   ↓
・識別用の番号である


分かりました!

IPアドレスは、識別用の番号なのです。何を識別する番号なのか?機器をです。何の機器か?ネットワーク上の機器です。何で識別するのか?【1】で識別します。どこで識別するのか?【2】で識別します。それがIPアドレスです。

分からない単語が出てくると、その単語の意味を先に調べたくなりますが、それが蟻地獄の第一歩です。まずは分からない単語を穴埋めにして、全体像を把握してください。

これが一つ目のコツです。まずは全体像を捉える。


コツ2:あまり深く突っ込まない


全体像は掴めました。次はもう少し細かい部分まで見て行きます。きちんと中身を理解するためには、文中に出てきた分からない単語を放置するわけにはいきません。世の中そんなに甘くは無いのです。

それでは最初に、分からない単語として【1】に置き換えた用語「IP」を調べてみますね。
Wikipediaさんから引用してみます。

Internet Protocol (インターネット・プロトコル、IP) とは、インターネット・プロトコル・スイートを使ったインターネットワークにおいてデータグラム(またはパケット)を中継するのに使われる主要な通信プロトコルである。ネットワークの境界を跨いだパケットのルーティングを担っており、インターネットの基礎部分となる重要な役割を持つ。

やっぱり、分からない単語がいっぱいですね。「コツ1」のやり方で穴埋め問題にしてみます。

Internet Protocol (インターネット・プロトコル、IP) とは、【1】を使った【2】において【3】(または【4】)を中継するのに使われる主要な【5】である。ネットワークの境界を跨いだ【4】【6】を担っており、インターネットの基礎部分となる重要な役割を持つ。

次に、文全体の最初と最後を見ます。って、文が2つしかありませんね。恐らく1行目の

Internet Protocol (インターネット・プロトコル、IP) とは、【1】を使った【2】において【3】(または【4】)を中継するのに使われる主要な【5】である。

がIPの説明でしょう。この一文に注目して読み取ってみます。

Internet Protocol (インターネット・プロトコル、IP) とは

【1】を使った【2】において【3】(または【4】)を中継するのに使われる主要な【5】である
   ↓
【2】において【3】(または【4】)を中継するのに使われる主要な【5】である
   ↓
【3】(または【4】)を中継するのに使われる主要な【5】である
   ↓
・主要な【5】である


なるほど!って【5】がなんだか分かりません。えっと、確か【5】は「通信プロトコル」でしたね。では次に「通信プロトコル」の意味を……これが罠です。キリがありません。

もう割り切っちゃいましょう。IPは「主要な通信プロトコル」なのです。「通信プロトコル」の意味が分からないと先に進めないようだったら、そのときに改めて調べましょう。

気持ちを切り替えて、IPは「主要な通信プロトコル」だと分かりました。これを先程のIPアドレスの説明に組み込んであげます。【1】となっていたところを置き換えてあげるのです。

IPアドレスは、IPという主要な通信プロトコルでネットワーク上の機器を識別するために指定する【2】における識別用の番号である。【3】【4】【5】というのに対応して、【6】とも呼ばれる。IPという主要な通信プロトコルには、【7】【8】とがあり、使用する【9】の違いにより、【7】のIPアドレスと【8】のIPアドレスとがある。狭義では、当初【9】IPという主要な通信プロトコルを定義した際に、IPという主要な通信プロトコルが現在の【7】に当たるもののみであったことから、単にIPアドレスと呼称した場合には【7】のIPアドレスを意味することがある。

最初の一文に注目すると

IPという主要な通信プロトコルでネットワーク上の機器を識別するために指定する【2】における識別用の番号である
   ↓
IPという主要な通信プロトコルでネットワーク上の機器を識別するために指定する識別用の番号である
   ↓
・ネットワーク上の機器を識別するために指定する識別用の番号である
   ↓
・機器を識別するために指定する識別用の番号である
   ↓
・識別用の番号である


です。

分かりました!

IPアドレスは、識別用の番号なのです。何を識別する番号なのか?機器をです。何の機器か?ネットワーク上の機器です。何で識別するのか?【IPという主要な通信プロトコル】で識別します。どこで識別するのか?【2】で識別します。それがIPアドレスです。

あとは時間と脳みその性能が許す限り、これの繰り返しです。

IT用語というのは、中身を正確に理解している必要に迫られる機会は多くありません。「何となく」分かっていれば十分な場合がほとんどです。あとは職業やシチュエーションによって「何となく」の度合い、求められる「何となく」の深度が異なるだけです。

ですから、まずは「何となく」の理解を目指しましょう。正確に理解しようと頑張るのも大事ですが、あまり深く突っ込んで調べていくと、そこから這い上がってこれなくなるかもしれません。

安心してください。意味を正確に理解している人も「何となく」理解している段階を経て、正確に理解するようになったのですから。地道に一歩一歩です。

これが二つ目のコツです。あまり深く突っ込まない。


コツ3:複数の情報を集める


最後になりました。三つ目のコツです。

複数の情報を集める、つまり、いろんなところから情報を集めましょう。ちょっと見て分からなければ他のところに移動する、それでも構いません。

用語の説明、解説というのは書いた人の主観や個性が入ります。主観や個性が入らない文章があるとすれば、それはロボットが書いたか、どこかからの引用です。オリジナルの文章であれば、例え事実のみを列挙した場合でも、書いた人の個性が出るはずです。

ということは、世の中には、あなたのフィーリングに合う説明も合わない説明もあるということです。

普段の生活でも「この人の言うことは分かりやすいな~」「この人は何を言ってるんだ?」と感じることがありませんか?これは表現力の問題もあるかもしれませんが、相性の問題もあります。まったく同じことを話しても、分かりやすいと感じる人もいれば分かりにくいと感じる人もいます。

用語の説明も同じです。

確かにIT用語というのは意味を掴みにくい用語が多いです。取っ付きにくさはかなりあります。ですが、その中でもあなたの理解しやすい説明、理解しにくい説明はあるはずです。一つの情報源を見てよく分からなくても、へこたれずに他のところを見てあげてください。


まとめ


今回は「用語の意味を調べるときの3つのコツ」をテーマに、私が調べ物をするときに意識していることを書いてみました。
私の考える、用語の意味を調べるときのコツは

1.まずは全体像を捉える
2.あまり深く突っ込まない
3.複数の情報を集める


の3つです。よければ頭の片隅にでも置いて、これからの調べ物ライフを有意義なものにしてください。



思いつきで始めた「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。
方向性や内容は今後とも模索し続ける予定です。途中でレイアウトがガラっと変わるかもしれませんが、それは統一感の欠如ではありません。成長の証なのです。そう自分を励まして、これからも書いていこうと思います。コンゴトモヨロシク。