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第二十三回:思考の幅を広げると仕事が楽になる話


さてさてさて、春ですね。寒さも和らぎ、花粉も舞い、くしゃみが止まらなくなる季節です。2017年一発目です。超不定期連載「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムでございまぁす。このコーナーでは、各用語の説明ページでは取り上げにくいIT関連のネタをテーマに、だらだらと思いついたことを書いていきます。みなさんが「あぁ、なんか役に立ちそうな気もするけど、役に立たないかなぁ。でも、もしかしたら役に立つかも」と思える情報を発信できるように頑張ります!


はじめに


栄えある第二十三回目のテーマは……ピヨピヨピヨピヨ(ぴよぴよ的ドラムロール)……じゃん!

思考の幅を広げると仕事が楽になる話

です。

これを書いているのは2017年の3月15日です。
新入社員の皆様も「新入社員」という肩書がなくなり「先輩」という肩書を手に入れる時期が近づいてきました。
「よーし!これで一番下っ端を脱出だ!」と思った方は、残念ながら考えが甘いと言わざるをえません。
どちらかといえば「お客さま扱いが終わって、戦力としての一番下っ端に昇格する」と言った方が適切です。

1年目は1年目で大変だったでしょうが、基本的には言われたことをハイハイ聞いていれば良かったはずです。
ところがどっこい、2年目は少し違います。
自由と責任が増えます。
「言われたことをやる」に少しだけ「言われないことをやる」が加わるはずです。

ということで今回は、もうすぐ新人ラインセンスを失う予定の若手エンジニアに向けて書いていきます。

ちなみに、お忙しい人向けに先に結論を書いておくと、今回のコラムで言いたいことは

1.仕事の目的は対価を得ること
2.できないことはできない
3.ビジネスの世界は「原則」で動いている


です。
それを踏まえて

思考の幅を広げると仕事が楽になるよ

と結論付けます。

「おい!IT関係ないじゃねーか!」と思う人もいるでしょうが、ご容赦ください。
IT業界で生きていく予定の若手エンジニアに向けて書くITコラムです。

そんな言い訳にならない言い訳をしたところで、つらつらっと書いていきましょう。


仕事の目的は対価を得ること


仕事の目的は

対価を得ること

です。
これを絶対に忘れないでください。

対価を得るために、お客さまを満足させます。
お客さまを満足させるのは、対価を得るための手段です。

お客さまを満足させるために、お客さまの意向に沿います。
お客さまの意向に沿うのは、お客さまを満足させるための手段です。

お客さまの意向に沿うために、お客さまに言われたことをやります。
お客さまに言われたことをやるのは、お客さまの意向に沿うための手段です。

ピヨ太君が、お客さまのピヨ子さんから「プリンが食べたいわ。1時間以内にピヨピヨスーパーでピヨピヨプリンを買ってきてちょうだい。お駄賃として100円あげるわ」と言われたとしましょう。
ピヨ太君はピヨピヨスーパーにピヨピヨプリンを買いに行きました。

ピヨ太君の目的は100円を貰うことです。
あるいは、ピヨ子さんに喜んでもらうことでしょうか。
いずれにせよ、何らかの対価を得るのが目的です。
今回は100円が対価としましょう。

100円を得るために、ピヨ太君はピヨ子さんを満足させます。

ピヨ子さんを満足させるために、ピヨ太君は「プリンが食べたいわ」というピヨ子さんの意向に沿います。

「プリンが食べたいわ」というピヨ子さんの意向に沿うために、ピヨ太君はピヨピヨスーパーにピヨピヨプリンを買いに行きます。

ここまでのポイントは

1.対価を得る
2.お客さまを満足させる
3.お客さまの意向に沿う
4.お客さまの言うことを聞く


です。
下の項目は上の項目を満たすための「手段」です。

覚えておいてください。


できないことはできない


意識高い系のビジネス書や経営者の講演なんかでは

「できない」と言ってはダメだ!

みたいなことが語られる場合があります。

この話を真に受けてはいけません……と言うと語弊がありますね。
誤解してはいけません。

「できない」と言わない



できる

はイコールではありません。
どんなに頑張っても

できないことはできない

のです。

ピヨ太君が、お客さまのピヨ子さんから「プリンが食べたいわ。1時間以内にピヨピヨスーパーでピヨピヨプリンを買ってきてちょうだい。お駄賃として100円あげるわ」と言われたとしましょう。
ピヨ太君はピヨピヨスーパーにピヨピヨプリンを買いに行きました。

ピヨピヨスーパーではピヨピヨプリンが売り切れでした。

この時点で「1時間以内にピヨピヨスーパーでピヨピヨプリンを買う」という行為はできません。
不可能です。

「いやいや、工夫をすればできるはずだ」なんてアホな夢を見てはいけません。

できないことはできない

のです。
現実を受け入れましょう。

「できないことを、どうすればできるか考えるのが仕事だ!」と言う人がいます。
個人的に、この言い方は誤解を招くから止めてほしいと思っています。

できないことは、できませんよ。
寝言は寝て言えや。


ビジネスの世界は「原則」で動いている


ただし、です。
ここで、もう1つ大事なポイントがあります。

それは

ビジネスの世界は「原則」で動いている

です。

「原則」は「特別の事情がないかぎりは~」です。
言い換えると「特別の事情があったら、話は変わってくるかもね」です。

ビジネスの世界では元々のルールが絶対ではありません。
ルールが変わることもあります。
新しくルールを作ることもあります。

ピヨ太君が、お客さまのピヨ子さんから「プリンが食べたいわ。1時間以内にピヨピヨスーパーでピヨピヨプリンを買ってきてちょうだい。お駄賃として100円あげるわ」と言われたとしましょう。
ピヨ太君はピヨピヨスーパーにピヨピヨプリンを買いに行きました。

ピヨピヨスーパーではピヨピヨプリンが売り切れでした。

この時点で「1時間以内にピヨピヨスーパーでピヨピヨプリンを買う」という行為はできません。
「1時間以内にピヨピヨスーパーでピヨピヨプリンを買ってくる」の対価として100円貰うことは不可能です。

できないことはできない

のです。

ただし、できないのは

1.対価を得る
2.お客さまを満足させる
3.お客さまの意向に沿う
4.お客さまの言うことを聞く


のうち「4.お客さまの言うことを聞く」です。
もしかしたら「3.お客さまの意向に沿う」は実現できるかもしれません。

最終的な目的は「1.対価を得る」です。
そのための手段である「2.お客さまを満足させる」と「3.お客さまの意向に沿う」ができれば「4.お客さまの言うことを聞く」ができなくても問題なさそうな気もします。

確かピヨ子さんの意向は「プリンが食べたいわ」でした。

ピヨ太君はピヨ子さんに電話します。
「ピヨピヨスーパーではピヨピヨプリンが売り切れていた」と伝えた上で「代わりにアックマンプリンを買っていこうか?」と聞きました。
少し話がそれますが、これが「提案」と呼ばれる行為です。

どうやらピヨ子さんはプリンの銘柄にこだわりはなかったようです。
「アックマンプリンでいいわよ!」と返事をしました。

ピヨ太君はアックマンプリンを買ってきて、お駄賃の100円を貰いました。

めでたし、めでたし。

少し強引ですが、これは「ピヨピヨプリンを買ってくる対価として100円貰う」のルールが「アックマンプリンを買ってくる対価として100円貰う」に変わった、と言えます。

別に問題はありませんよね。
道義的におかしいこともありません。
むしろ、ビジネスの場においては日常的に行われていることです。

このように、ビジネスの世界では元々のルールが絶対ではありません。
ビジネスの世界は「原則」で動いているのです。


思考の幅を広げると仕事が楽になる


何度も同じ例を出して恐縮ですが、ピヨ太君が、お客さまのピヨ子さんから「プリンが食べたいわ。1時間以内にピヨピヨスーパーでピヨピヨプリンを買ってきてちょうだい。お駄賃として100円あげるわ」と言われたとしましょう。
ピヨ太君はピヨピヨスーパーにピヨピヨプリンを買いに行きました。

ピヨピヨスーパーではピヨピヨプリンが売り切れでした。

この時点で「1時間以内にピヨピヨスーパーでピヨピヨプリンを買う」という行為はできません。
「1時間以内にピヨピヨスーパーでピヨピヨプリンを買ってくる」の対価として100円貰うことは不可能です。

もしもピヨ太君が

4.お客さまの言うことを聞く

しか意識していなかったら、どうなるでしょう。

そうですね。
ピヨピヨプリンが売り切れの時点でギブアップです。

ですが

3.お客さまの意向に沿う
4.お客さまの言うことを聞く


を意識していたら、ピヨ子さんの「プリンが食べたいわ」の意向を汲んで「アックマンプリンを買っていこうか?」と提案できます。

「4」を意識している場合よりも「3と4」を意識している場合は

選択肢が増える

わけです。

さて、ここで仮にアックマンプリンも売り切れだったとしましょう。
プリン自体がありませんでした。
どうやら全国的なプリン品薄状態のようです。

もしもピヨ太君の意識していることが

3.お客さまの意向に沿う
4.お客さまの言うことを聞く


であれば、その時点でギブアップです。

ですが

2.お客さまを満足させる
3.お客さまの意向に沿う
4.お客さまの言うことを聞く


を意識していたら「プリン以外に食べたいものはないかな?」と想像できます。
「プリンは売り切れだけど、代わりにケーキとか買っていこうか?」と提案することが可能なはずです。

「3と4」を意識している場合よりも「2と3と4」を意識している場合は

選択肢が増える

わけです。

さて、ここでピヨ子さんに電話がつながらなかったとしましょう。

もしもピヨ太君の意識していることが

2.お客さまを満足させる
3.お客さまの意向に沿う
4.お客さまの言うことを聞く


であれば、その時点でギブアップです。
ケーキを買って満足してもらえるとはかぎりませんからね。
確認をとらないで勝手に買い物をするのはリスキーです。

ですが

1.対価を得る
2.お客さまを満足させる
3.お客さまの意向に沿う
4.お客さまの言うことを聞く


を意識していたら「何とかしてお駄賃を貰えないかな?」と考えることができます。
「結果としてプリンは買えなかったけど、ピヨピヨスーパーまで行った分のお駄賃をちょうだいよ」と交渉する余地があるかもしれません。

「2と3と4」を意識している場合よりも「1と2と3と4」を意識している場合は

選択肢が増える

わけです。

理想論で言えば、お客さまが満足していないのに対価を得るのは良くないかもしれませんけどね。
例えば、作業したのにお金を払ってくれない相手に対する未払い金の回収なんかは現実的にあるはずです。

回りくどく書きましたが、思考の幅を広げておくと選択肢が増えます。
選択肢の多さは、ゆとりにつながります。
ゆとりがないよりは、あった方が楽に仕事ができます。

思考の幅を広げると仕事が楽になる

のです。


「できない」と言わない


優秀なエンジニアは「できない」と言いません。
できないことを、どうすればできるか考えるのが仕事です。

ウソです。
できないことは「できない」と言います。

ただし、そこがゴールではありません。
スタートです。

できないことは「できない」と認めたうえで

1.対価を得る
2.お客さまを満足させる
3.お客さまの意向に沿う
4.お客さまの言うことを聞く


のどこが「できない」のか、言い換えると、どこは「できる」かを考えるのです。

お客さまの無理難題に応えているように見える優秀な先輩を観察してみてください。
「難しい」には応えていても「できない」には応えていないはずです。

えっ?
明らかに「できない」っぽいことにも応えています?

それは気のせいです。

あなたにとっては「できない」でも先輩には「難しい」なのです。

その理由のひとつは、先輩の方が「選択肢が多い」からです。

選択肢が多い要因は、いろいろありますけどね。
経験値が違う、裁量の大きさが違う、などなど、今のあなたでは追い付けない部分もあるでしょう。

ですが

思考の幅を広げる

ことは頑張ればできます。
できるだけ意識してあげるようにしてください。


まとめ


今回は「思考の幅を広げると仕事が楽になる話」という「あれ?それってITと関係あるの?」なテーマを設定して、好き勝手に語ってみました。

2年目になると、新人の時よりも「えー!そんなのできないよー!」と感じる無茶振り(に思えること)が増えるはずです。
そんなときは

1.仕事の目的は対価を得ること
2.できないことはできない
3.ビジネスの世界は「原則」で動いている


を思い出してください。

仕事の構造

1.目的は対価を得ること
2.対価を得るために、お客さまを満足させる
3.お客さまを満足させるために、お客さまの意向に沿う
4.お客さまの意向に沿うために、お客さまの言うことを聞く


を意識して思考の幅を広げておくと、選択肢が増えます。

選択肢が増えれば「えー!そんなのできないよー!」が「うーん、これはできないけど、こーゆーのはできるかな?」になる可能性が上がります。

最初は手探りだったり、失敗したりもすると思いますけどね。
習慣づけておくと、自分の裁量で仕事ができるようになったときに、めっちゃ楽ですよ。



思いつきで始めて惰性で続けている「分かりそう」で「分からない」でも「分かった」気になれるITコラムですが、いかがでしたでしょうか。また何かネタがあったら、ちまちまと更新していきます。コンゴトモヨロシク。

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